ZEB事例一覧

空調・照明について、高効率なヒートポンプ空調機・LEDを採用することで大幅な省エネを図る。給湯は太陽熱集熱器の採用でガス使用量の削減を図る。
全熱交換器やクール・ヒートトレンチシステムを採用し、空調負荷の削減と室内環境の改善を同時に実現する。

当社は洪水、地震等による災害発生時に国（国土交通省北海道開発局）の外、地方公共団体である十勝総合振興局、帯広市とも災害協定を締結しており、要請に応じ河川水位・流況の監視、堤防等河川管理施設の点検、被災状況調査、復旧工事関連調査・設計等に対応している。そのため、災害時にも機能する強靭性のある建物とすることが求められており、さらに環境配慮にも特化した施設とするためZEBを目指す。

北海道の道央に位置する江別市は、夏場は平均気温が20度前後と非常に快適なエリアですが、冬場は、積雪が多く、氷点下20度近くまで気温が下がる厳寒地です。今回のプロジェクトでは、特に冬場のエネルギー消費量の削減が主要課題であり、一般的な商業施設より高気密・高断熱の部材を使用する事により、エネルギー消費量を半減させる計画としております。建物の特徴の一つとして、安定した地中熱を利用したヒートポンプ空調を採用することにより、空調によるエネルギー消費量の大幅な削減が期待できます。

エネルギー消費の多い北海道でZEBを実現するにあたり、外皮断熱やLow-Eガラスの導入によって外皮性能の向上を図るほか、
冷暖房システムでは地中熱や井水熱の再エネを利用することで、建物のエネルギー消費で大半を占める空調エネルギー消費量を大幅に削減する。さらに、太陽光発電設備の導入により、年間の一次エネルギー消費量を正味ゼロとする。

亜寒帯湿潤気候地域における新しいワークプレイスの提案である。執務スペースを中間領域で囲む温熱入れ子構造とし、外壁には半透明で高い断熱性能を有する中空ポリカーボネートを採用し、冬季の日射熱取得を可能とした。構造・仕上げには100%道産木材を採用し、北海道の森林資源の好循環や炭素固定を図ったほか、計画地で豊富な地下水を利用した熱源・空調システムにする等、地域脱炭素を目指した提案にもなっている。

・災害に備えた「レジリエンス」と、積み重ねたZEB技術を「寒冷地のZEB」として進化させ次世代建築物を実現する。
・ブラックアウト等の災害発生時における支店機能の維持・事業継続の対策を導入する。
・IoTを利用し快適性の向上を図るとともに、寒冷地における『ZEB』を目指す。